歯軋り・くいしばり

歯軋り・くいしばりの原因

噛み合わせの悪さ
元々の噛み合わせが高かったり低かったりすると、噛んだ時に均等に噛めないため、脳が噛む力をさらに強くしようとします。それにより歯ぎしり、食いしばりの力はどんどん強くなります。
ストレス反応
歯ぎしり食いしばりの原因の多くは、ストレスと言われています。歯ぎしり、食いしばりをすることにより、脳のストレス発散ホルモンが分泌されるので、ストレスが多い方ほど歯ぎしり、食いしばりが増えてしまいます。

歯ぎしり食いしばりは脳のストレス発散になるので脳にはいいのですが、歯は傷つき歯肉と歯を支える骨は弱くなってしまいます。
歯が傷ついてしまうと、虫歯にや知覚過敏になるリスクが高くなるだけでなく、頻度によっては歯肉や歯を支える骨に負担がかかり、歯周病の症状が悪化してしまう事があります。
このように、歯軋りから連鎖的に他の症状になる事も少なくないため、まずは歯医者さんの受診をお勧めいたします。

歯軋り・食いしばりの対策

①ナイトガード(マウスピース)

ナイトガード(マウスピース)をする事によって、歯に直接のダメージがかからなくなります。
ナイトガードとは、上の歯に装着する薄いマウスピースの事です。このマウスピースを装着することにより歯と歯の間にクッションの役割をしてくれるので歯を食いしばり、歯ぎしりから守ってくれます。

歯ぎしり、食いしばりは脳のストレス発散行動なので止める事はできません。歯ぎしり、食いしばりをする方はナイトガードをお勧めします。
また自覚症状がない、気付けない事がほとんどなので歯医者にきた時に発見されることが多いです。

②ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌストキシンというタンパク質の1種を注射し、筋肉などの働きを緩めることで歯ぎしりや食いしばりを緩和させる方法です。
ご希望がある方には専門性の高い提携医院をご紹介さ致します。

『歯ぎしり、食いしばりのセルフチェック』

  • 朝起きると、顎がだるい、重く感じるなどの症状がある
  • 歯がすり減っている、欠けている、ヒビのような傷がある
  • 舌の裏あたりの歯肉の内側にコブのような硬いものがある(骨隆起)
  • 顔がエラ張りになったような感じがする
  • 頭痛や肩こりがある
  • 頬の内側に横に線がある
  • 口の中に血豆がある

などのご症状がある方は歯医者にご相談ください。