歯茎が白いと思う方必見!その原因と対処法についてご紹介
みなさん、こんにちは。
突然ですが、みなさんの歯茎の健康を意識していらっしゃいますか?
通常、健康な歯茎は淡紅色(ピンク色)をしています。
しかし、何らかの病気を患っていると、部分的に白くなったり全体的に白っぽくなったりする場合があります。
歯茎が白苦なる症状については、早期のの診断・治療が必要な深刻な病気もあります。
そこで今回は、歯茎が白くなっている場合に原因としてどのようなものが考えられるかを紹介いたします。
歯茎の一部が白くなる病気
口内炎
口腔内の不衛生さ、ストレス、栄養不足、虫歯などの物理的な刺激によって口腔粘膜に炎症が生じる病気です。
口内炎のなかでも特にアフタ性口内炎と呼ばれるものは、表面が白い偽膜に覆われ、痛みを伴うことが特徴です。
歯茎にもアフタ性口内炎ができることがあり、咀嚼時などに痛みが強くなることがあります。
アフタ性口内炎の原因ははっきりしていませんが、一般的には不衛生な口腔内環境(ブラッシング不足)、ストレスや体調不良、ビタミンなどの栄養不足、合っていない被せ物や入れ歯のバネなどによる物理的な刺激が関係していると言われます。
フィステル
フィステルとは、虫歯が進行して歯根部に膿瘍(のうよう)が形成され、歯茎の孔から膿が流出する病気です。
歯茎の病変部は白い粘膜の膨らみのように見えますが、孔が開いており膿の流出路となっており、患部の強い痛みや熱感などを伴います。
患部を指で押したりすると溜まった膿みが出てくることがあります。
フィステルを引き起こす根尖性歯周炎の原因は様々です。過去におこなった根管治療が不十分であると、症状が発生する場合があります。
むし歯が進行して神経まで達すると、根管治療を行うケースが多いのですが、根管治療の際に細菌の取り残しがあったりすると、後に細菌が繁殖して再び炎症を起こしてしまいます。
炎症が再度起きてしまった場合には、根管治療のやり直し(感染根管治療)が必要になります。
白板症
白板症とは、口腔内の粘膜が白くなって肥厚する病気のことです。患部をこすっても白い部分が取れないのが特徴です。
咬合不全や虫歯、サイズの合っていない入れ歯などによる物理的な刺激が慢性的に加わることで、粘膜が肥厚して白い膨らみのある病変を形成します。
原因は明確になっておりませんが、女性よりも男性に多く見られます。
発症する部位としては下顎の歯茎がもっとも多く、その他、舌や頬の粘膜、上顎にできることもあります。
白板症は痛みなどの自覚症状を伴うことは少ないため、日常生活に影響が出ることもありませんが、白板症の約10%が癌化すると言われているため注意が必要です。
口腔内に白い部分を見つけたら歯科医院を受診するようにしましょう。
口腔がん
口腔がんは、発症する部位によって「歯肉がん」「舌がん」「口腔底がん」などに分類されます。
慢性的な物理的刺激、喫煙などが発症や進行に関連すると考えられています。発症初期には口内炎や歯周病と区別がつかないこともあります。
初期の口腔がんは痛みなどの自覚症状が出にくいのが特徴ですが、白っぽくて不定形のできものが次第に大きくなる場合は、歯肉ガンの可能性がありますので注意が必要です。
口腔がんは早期発見ができれば十分に治すことができる病気ですが、あご骨に達してしまうと、放射線や抗がん剤が効きにくくなります。
もし、異変に気づいたら早めに歯科医院を受診しましょう。
口腔カンジダ
口腔カンジダ症は、真菌の一種であるカンジダ菌によって引き起こされる口腔感染症、日和見感染症です。白い苔状の膜を形成するのが特徴の病気です。
歯茎のほか舌や頬の粘膜に発症します。通常はかゆみや痛みを伴いませんが、口腔内の違和感が生じ、無理に剥がそうとすると表皮剥離や出血を引き起こすことがあります。
もし、白い膜を拭き取ろうとしたときに出血するようであれば口腔カンジタ症が疑われます。
カンジダはヒトの体内の常在菌であり、通常であれば病変を形成することはありません。
しかし、体調不良などによって一時的に免疫力が下がった状態になると発症することがあります。
骨隆起
骨隆起(こつりゅうき)とは、顎の骨が出っ張ってくる症状のことを言います。
骨が盛り上がることで歯茎の粘膜が押されて薄くなるため、内部が透けて白く見えるようになります。
顎の骨が噛む力に耐えようと、過剰に発達したもので、別名「外骨症」とも呼ばれます。
骨隆起は単純に骨が出っ張っているだけなので、日常生活に不具合がなければ治療をする必要はありませんが、食事や会話に支障が出るような場合は、出っ張った骨を切除するケースもあります。
子どもの頃は、ほとんど見られることはなく、年齢を重ねるにつれ、現われはじめ、男性より女性に多く見られる傾向にあると言われております。
骨隆起ができやすい場所は、下の歯の内側の奥歯と前歯の真ん中あたり、小臼歯と呼ばれる歯(前から4番目と5番目)の歯肉面、口蓋と呼ばれる上顎の真ん中辺りが多く見られます。
指や舌で触ると表面はツルツルして、硬いのが特徴です。
歯茎の全体が白くなる病気
低栄養
歯茎の粘膜は、タンパク質や種々のビタミンなどから形成されています。
末期癌や炎症性腸疾患、神経性食思不振症、極端なダイエットなど、栄養の摂取や吸収が著しく低くなると低栄養状態に陥ることがあります。
十分な栄養素がない状態が続くと粘膜が荒れて血行が悪くなり、歯茎が白っぽく見えることがあります。
貧血
貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態を指します。
貧血が進行すると、さまざまな部位の粘膜の色が白っぽくなり、歯茎も全体的に血色を失って白みを帯びた色調になります。
ほかにも動悸や息切れ、めまいなどの全身症状を伴う場合が多いですが、慢性的に貧血の状態が続いている場合には自覚症状がほとんどないこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
歯茎の健康を維持するためには歯磨きで口腔内を清潔に保つことが重要ですが、意識して歯茎の状態をチェックすることも大切です。
たまには鏡の前で唇をめくって「歯茎が白くなっていないか」「歯茎が腫れていないか」など、状態を確認してみてください。
上記でご案内している通り、歯茎が白くなっている場合、可能性の一つとして口腔がんがあります。
口腔がんは初期の自覚症状が難しいため、早期発見のためには日頃から歯茎を観察することが大切です。
もしご心配事がございましたら、お気軽にエヌ・エイ歯科までご相談ください。
皆様のご来院お待ちしております。
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