虫歯
「痛くしない」虫歯治療
五反田エヌ・エイ歯科では、「痛くしない」治療のために、次のような取り組みを行なっています。
- 表面麻酔薬の使用
- 麻酔注射を行う前に、「麻酔注射の痛みを抑えるための麻酔」を行います。
- 麻酔薬の温度管理を徹底する
- 麻酔の温度が体温より冷たいと、違和感・痛みを感じてしまう刺激になってしまいます。当院では、麻酔薬を人の体温まであたためて利用することで、麻酔薬の温度が原因となる痛みを抑えています。。
- 細い針の使用
- 皮膚の表面には痛みを感じる「痛点」があり、針がその痛点に触れると痛みを感じます。その際に細い針を使用すると、皮膚や筋肉を貫通する力が小さく、注射の痛みを軽減できます。
- 緩やかに正確に打つ
- 麻酔液を一気に注入すると、薬液の浸透圧によって痛みを感じることがあります。そのため、緩やかに注射することで痛みを最小限に抑えることができます。また、麻酔液を注入する位置と深さが正確であることも重要です。
虫歯レベル(進行度)と通院回数
- 虫歯レベル0
- 削らなくても治る可能性があります。この状態であれば削らずに定期的なチェックが望ましいです。
- 虫歯レベル1(虫歯の中で1番軽度な状態)
- 歯の外側のみ(エナメル質)溶けはじめた段階です。この状態であれば痛みはありません。
自覚症状がないため、虫歯レベル1の虫歯を発見できる方法は検診です。
1回で終わる白いプラスチックの詰め物(CR →シーアール)で治せる事が大半です。 - 虫歯レベル2(中度の虫歯)
- 歯の内側(象牙質)まで虫歯が進行している状態です。ここまで虫歯が進むと、冷たいものや甘いものが染みます。
2回かかる削って型を取る詰め物(In→インレー)タイプで治せる事が多いです。 - 虫歯レベル3(重度の虫歯)
- 内側(象牙質)のさらに奥の歯の神経にまで虫歯が達している状態です。染みるのに加え、ズキズキとした痛みがひどくなってきます。
治療には3回以上かかり、歯の中の神経の治療をした後に土台(コア)と被せ物(Cr→クラウン)タイプで治す事が多いです。 - 虫歯レベル4(最重度の虫歯)
- 歯全体が虫歯により溶けてなくなり、根っこのみが残ります。神経が死んで根の先に膿、ばい菌が溜まっている状態です。
歯を抜かなければならない事が多いですが、残ってる歯の量、状況によって抜かずに治療できます。 - *症状がある方*
- 虫歯レベル2〜4の可能性があります。残念ながら、基本的に虫歯は自然に治る事はありません。
進行性の病気であり、放置するとどんどん状況が悪くなってしまいます。その為歯の異常、違和感を感じたら、なるべく早く歯医者を受診して下さい。
早ければ早い程、症状や通院回数も抑えられる可能性が高いです。 - *症状がない方*
- 検診(クリーニング)をおすすめします。虫歯レベル0〜1以上にしない為にも、検診を行う事で、歯の健康寿命につながります。
※症状、治療内容が異なるケースもあるので、診察時に詳しく説明させていただきます。
虫歯の原因
虫歯とは、プラークが作り出す酸によって歯が溶けてしまう一種の病気を指します。歯科治療の中で最も多いケースです。
では、プラークとは何でしょうか。プラークとは、食べ物の残りかすなどが歯の表面につき細菌が繁殖して出来た、歯垢とも呼ばれる細菌のかたまり。粘着性が高く、うがいをしたくらいではなかなか除去することができません。そのため、丁寧な歯磨きで毎日除去することが重要です。
とくに歯並びの悪い人、そして歯の表面に傷やヒビが入っている人はこのプラークが溜まりやすい傾向にあり、丁寧に歯を磨いているつもりでも、知らず知らずのうちにプラークが溜まり、そこから虫歯になってしまいます。
また、以前治療した歯も、再度虫歯になりやすいので注意が必要です。これは「二次虫歯」と言い、歯と被せものの間にできてしまった隙間から虫歯になるというものを指します。
この虫歯の原因となるプラークを防ぐには、日ごろから丁寧な歯磨きを行うことです。実は、一度虫歯になってしまった歯が自然治癒で治ることはありません。そのため、特に上記の溜まりやすいタイプの人は、食事と歯磨きを常にセットにする、くらいの意識を持った方が良いでしょう。
虫歯の早期治療
虫歯は小さければ小さいほど、歯を削る量も少なく、通院回数もコストも抑えられます。(小さい場合1回で終わる事が可能です)
歯医者さんが1日でも早い受診をお勧めする理由は、ここにあります。
お痛みがなくても少し違和感や不安を感じたらぜひご相談だけでもいらしてください。
残念ながら虫歯は自然に治ることはなく、少しずつ大きくなってしまいます。歯を削る量が増えるだけでなく、通院回数とコストもそれだけかかってしまいます。
歯も少なくなり、通院回数やコストがかかることを避けるためには・・・歯科検診がおすすめです。
歯科検診で自覚症状がない虫歯の発見と、歯周病になってないか歯肉炎になってないか、ご自身で気付く事が難しいお口の中の状態をチェックすることで歯を健康に保つ事ができます。
痛くなくても、3ヶ月に1回の検診(お口の中のチェック、クリーニング)がベストです。
「虫歯っぽいけど医院に行くタイミングが…」と迷っている方に向けて、虫歯の進行度と治療にかかる期間をまとめてみました。
具体的な症状により細かなご対応は異なるのですが、「早く治療したほうが良い」という事だけでもご理解いただければ幸いです。
虫歯の治療方法
虫歯の治療方法は、削るしかないと思う方も多いかもしれません。
ですが、歯科治療の中でも虫歯の治療方法は特に進化してきており、今では初期段階の虫歯であれば歯を部分的に溶かしたり、ミネラルで殺菌するといった治療方法も出てきています。
五反田エヌ・エイ歯科では、その虫歯のレベルによって異なりますが、基本方針はできるだけ健康な歯を削らない歯科治療を心掛けています。
例えば、まだ穴があいていない初期の場合は、フッ素を塗付し再石灰化をさせ、削らずに処置します。もし、エナメル質まで進行している場合は、虫歯になってしまった部分だけを取り除き修復します。さらに進行し、象牙質まで達してしまった虫歯の場合は、虫歯になってしまった部分をしっかり除去し、型取りして詰め物をします。
もし、あなたの虫歯が神経まで達してしまっている場合は、神経を取り除き、キレイに洗浄し薬を詰めます。その場合は、状況に合わせ、患者様と相談しながら麻酔を使います。この際は、2~5回ほどご来院いただく必要があるでしょう。(詳しくは根管治療についてをご参照ください)
そして、歯根まで進行してしまった虫歯の場合は、残念ながら抜歯の必要があるケースが多くなりますが、当院ではできるだけ歯を残せるように処置していきます。
ですが、どうしても抜歯が必要な場合は、ブリッジ、インプラント、入れ歯など患者様のライフスタイルやお考えを伺いながら、最適な治療をご提案させていただきます。
少しでも歯が沁みる、痛みがあるなどの症状を感じているのであれば、早めに治療することがベストです。また、症状がなくても虫歯が進行しているケースもありますので、不安な方は定期的な検診もおすすめです。
どんなに毎日丁寧に歯磨きをしていても防ぎきれないのが、虫歯です。「どうしても歯医者さんが苦手…」という方も多いとは思いますが、ぜひ、正しい歯磨きをするとともに、定期的な歯科医師によるチェックを受けるようにしてください。
早期発見の重要性
虫歯は進行度合いによって、治療回数・治療コストが大きく変わります。
初期段階で発見する事ができれば、2回程度の来院回数で治療が完了しますが、「ちょっと痛いな…」という状態を放置してしまった場合、神経の治療まで行わなければいけなくなります。進行してしまった虫歯の治療は来院回数・治療コストが増えてしまうため、初期段階の虫歯と比較し、時間的・費用的コストが嵩んでしまうのです。
「歯医者が怖い」「歯医者に通うのが面倒」と考えている方ほど、予防と早期発見を行うために定期的なクリーニングをおすすめいたします。