お口の中の「悪玉菌」と「善玉菌」

こんにちは。五反田エヌ・エイ歯科 院長の増村です。
季節の変わり目ですが、皆さま風邪など引いていませんか?
この時期の体調管理はとても難しいと思いますが、できる事なら元気に毎日を過ごしたいものですよね。

今日は皆さまにお口の中の細菌についてお話しさせていただきます。
私たちのお口の中にも多くの菌が人それぞれのバランスですみついています。

大きく分けて3つになりますが、この3つとはどんなものかといいますと、、、

善玉菌
環境がいいお口の中には善玉菌が多く存在します。
日和見菌
環境の良し悪しによって良くも悪くもなる日和見菌も多く存在します。
悪玉菌
環境が悪いお口の中には悪玉菌が多く存在します。悪玉菌とは、主に虫歯菌と歯周病菌です。

これらの細菌は歯垢(プラークとも言います)や、唾、舌、頬粘膜に棲みついていています。
口の中の悪玉菌を減らすことが、お口の中の健康に繋がる最も近道な方法になります。

悪玉菌を減らす方法、それは歯磨きです!
正しく確実に歯垢を取り除くことができれば、悪玉菌は減ります。

プチ情報ですが、歯垢がなければ歯石もできません。歯医者さんでのクリーニングで歯石取りの響く感じが苦手な方もいらっしゃると思いますが、
そもそも歯石の大元は歯垢なので、毎日の歯磨きで歯垢を溜めなければ、悪玉菌が減るだけでなく歯医者さんでのクリーニングもソフトに行うことができます。
歯磨きやうがいをあまりしない方は、歯垢が沢山付いていてお口の中が不衛生になっているので、虫歯菌や歯周病菌が増殖し、
そこにお口からも感染するインフルエンザ菌や風邪の菌が混ざり、滞留しやすくなるとも言われています。

健康なお口の中は唾などの自浄作用が働きますが、免疫力が低下している時や、口の中を不衛生にしている時はその機能が低下します。
お口の中のケアをした方と、していない方のインフルエンザ発症率を比較すると、ケアした人の発症率が10分の1になったとゆう報告もあるようです。
何をお伝えしたいかと言いますと、歯をしっかり磨いて歯垢をためなければ、口の中の健康だけでなく、全身健康にも繋がります!!

ここでプロの立場でお話ししますと、意外と歯磨きはとても難しいです。全部の歯が生えている方ですと基本歯は28本あります。
その1本の歯に対し、磨く面は前歯は4面、奥歯は5面もあるのです。が28本分もあるわけなので、全て完璧に磨くのはかなり至難の技ですよね。
なので我々、歯科医師も歯科衛生士も3ヶ月に1度のクリーニングを受けています。
その中で日々の歯ブラシのコツを知っているので基本歯のトラブルが少ない(悪玉菌が少ない環境を作れる)のです。

当院では、定期的な歯のクリーニングはもちろんですが、それとは別に歯磨きチェックも行っています。

実際にお家で使用している歯ブラシを持ってきていただいて、歯を磨いていただいた状態で歯垢だけを染め出せるピンクの液を使い、
お口の中にどこにどのくらい歯垢が残っているか、またどのくらい綺麗に歯垢を除去できているか調べることができます。
その上で歯磨きのプロ歯科衛生士の方でご一緒に、歯磨きの仕方、残りやすい場所の歯ブラシの当て方を確認させていただいき、コツをお伝えさせて頂いております。
さらに、お口の中に何%歯垢が残ってるか数値で分かりやすく調べる事ができます。

お口の中に全て歯垢が残ってる状態を100%とすると、1回の歯磨きで20%以下まで歯垢を取り除く事ができれば良い状態といえる基準(目標ライン)となります。
皆さまの歯磨きは何%磨けているか、これを機会にチェックしてみませんか?

意外と歯磨きはとても難しく、歯垢は歯と似たような色をしているのでちゃんと取れているかセルフチェックが難しい為、
ぜひ歯医者さんでの歯磨きチェックにいらして頂けたらと思います。(歯磨きチェックも保険適用になります)

私たちの身体の中で自分で菌のコントロールが毎日でき、直接当たり前に毎日直視できるお口の中だからこそ、いい状態をキープし日々を健康に過ごす為に
皆さまに歯磨きをお勧めしますが、そのサポートを私達にさせていただけたら幸いです。