みなさん、こんにちは。
今回は、「奥歯に物が挟まる(おくばにものがはさまる)」ということわざについてです。
言葉の意味・語源由来・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説していきます。
「奥歯に物が挟まる」の読み方と意味
まず、「奥歯に物が挟まる」は「おくばにものがはさまる」と読みます。
「奥歯に物が挟まる」とは、思ったことや言いたいことを言わないで、なにかを隠しているような様子を例えたことわざです。
「奥歯に物が挟まる」の由来
言葉を話す際に、奥歯の間に物が挟まっていては、話しにくく不明瞭な話し方になります。
この状態を、話し方ではなく、話している内容について比喩する際に用いたのが「奥歯に物が挟まる」です。
「奥歯に物が挟まる」の使い方と例文
- 彼は言いにくいことがあると、奥歯に物が挟まったような言い方をする。
- そんな奥歯に物が挟まったような言い方をされると、こちらも心配になってしまうよ。
- 奥歯に物が挟まったような言い方になってしまいそうなのをぐっとこらえて、上司の意見に同調した。
これらの例文のように、「奥歯に物が挟まる」は「奥歯に物が挟まったような」という形で使われることが多いです。
「奥歯に物が引っかかったような」というような使われ方を耳にすることがありますが、それは間違えです。
「奥歯に物が挟まる」の類義語
「奥歯に物が挟まる」には「奥歯に衣着せる(おくばにきぬきせる)」という類義語があります。
遠回しに思わせぶりな物の言い方をすることを意味しています。
「きぬ」の部分を誤って「絹」と書いてしまわないように注意が必要です。
「奥歯に物が挟まる」の対義語
「奥歯に物が挟まる」には、「歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)」という対義語があります。
思ったことを遠慮なくはっきりと言うことを意味しています。
「歯に衣着せぬ」に関しては、詳細は以前の記事でもご紹介していますので、こちらも是非読んでみてください。
「奥歯に物が挟まる」の英語訳
奥歯に物が挟まるを英語で表現すると、下記のような表現になります。
- to not speak frankly(率直に言わない)
- to talk in a roundabout way(回りくどい話し方をする)
- to beat around the bush(遠回しに言う)
to beat around the bush は、直訳すると「しげみの周りを叩く」という日本語になります。
これは、狩りをする時に動物を直接的に襲わないやり方を意味しており、それが転じて「奥歯に物が挟まる」と同じ様子を表現しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
できることなら「奥歯に物が挟まる」話し方ではなく、「歯に衣着せぬ」物言いができるようなコミュニケーションが理想ですよね。
実際に奥歯に物が挟まりやすくて悩んでいる方は、是非エヌ・エイ歯科クリニックにご相談ください。