むし歯予防の効果もあったの?お歯黒について徹底解説いたします。

お歯黒

みなさんこんにちは。

今回は、昔の不思議な文化「お歯黒」についてご紹介します。

 

お歯黒とは


「お歯黒」とは明治初期まで長い歴史を経て主に女性の間で続いていた歯を黒く塗る習慣です。
時代の風俗によっては、歯を黒く染める鉄の溶液や、またそれを使用して歯を染めること、あるいは、染めた歯を示すこともあるなど、使われ方は様々だったようです。

別名「鉄漿(かね)」「かね」「はぐろめ」「歯黒」「涅歯(でっし、ねっし)」とも呼ばれ化粧品の一種として使用されていたと言われています。

お歯黒の起源は、様々な説があるそうですが、古墳に埋葬されていた人骨などにも、すでにお歯黒の痕跡があったと言われており、聖徳太子にもお歯黒の習慣があったと言われています。奈良、平安、鎌倉、室町、戦国そして江戸時代へとお歯黒の習慣は続き、明治政府の近代化政策によりお歯黒禁止令が出され、その姿は徐々にその姿を消していったそうです。場所によっては大正時代まで存在していたと言われており、1,200年以上も続いた習慣でした。

なぜお歯黒を塗っていたのか


では、なぜ昔の人は、歯を黒く塗っていたんでしょうか?

「お歯黒」は平安時代には貴族階級の間で広く使用されることとなり、男女ともに十七~十八歳で歯を黒く染めることが成人の証でした。
時代とともに染めはじめる年齢が低くなり、室町時代には十三~十四歳に、戦国時代になると武将の娘は早く政略結婚させるために八歳で染めていたそうです。

江戸時代に入ると上流社会の生活様式が徐々に一般庶民にも浸透するようになり、庶民に広がってからは、女性にとって人生の大転換期である婚約・結婚を迎えた際に染める風趣と変わり、既婚女性の象徴として使用されていたそうです。

 

お歯黒には虫歯予防の効果も


また、「お歯黒文化」はむし歯予防の見地からも有効であったと言われています。

  1. 虫歯になりにくい

  2. すでに虫歯の歯にお歯黒をすると、虫歯の進行を抑制する

  3. 知覚を鈍化させる

こんな効果があったらしいんです。塚や墓から掘り起こされたお歯黒の歯にはむし歯がほとんどないと言われており、まだお歯黒の風習が残っていた大正時代の農村部では「お歯黒の女性に歯医者はいらない」とまで言われていたそうです。

 

最後に


いかがでしたでしょうか。

1,200年ほど長く続いた習慣には、それなりの理由がありました。読んでくださった皆さんは、お歯黒をやってみたいですか?

エヌ・エイ歯科では「お歯黒」治療はできませんが、現代の技術で丁寧な虫歯予防を心がけています。
是非お気軽にご相談ください。

皆様のご来院をお待ちしております。